「Japandi」という言葉を聞いたことはありますか? 「Japandi」とは、2020年頃から米を中心に注目を集めている新しいインテリアトレンドです。 日本の「侘び寂び」の思想と、北欧の「HYGGE」の思想を融合させたもので、暖かく快適、モダンで美しいインテリアデザインを特徴としています。
ひとつずつ説明しましょう。
日本の「侘び寂び」
侘び:おちついて、静かで質素なおもむき。閑寂
寂び:現象としての渋さと、それにまつわる寂しさとの複合美
侘びは置かれている状況を悲観することなく、それをむしろ楽しもうとする精神的な豊かさを表現した言葉。寂びは、内面的な本質が表面的にあらわれていくその変化を美と捉える概念です。
侘び寂びを構成する5つの要素
- 1. 経年変化を楽しむ:豪華さではなく自然な美しさ、素材の経年変化による美しさを部屋の中で魅力的に見せる。
- 2. メリハリ:閑静な印象と自然の流れを重視する侘び寂びの考え方を、動きのないシンプルな形状と自然の流れを表現する有機的な形状のメリハリで表現する
- 3. 非対称・不規則:侘び寂びは、ありのままの形状に美を見出す。不足のある部分も楽しもうとする精神を大切にする。
- 4. 自然な色味:白、木材の茶色、濃い緑をベースに使うことが多く窓から見える自然の鮮度の高い緑や赤をアクセントにする
- 5. 素材を活かした表現:畳や木製の家具、鉄瓶など素材自体を丁寧に使うことで侘び寂びを演出する
北欧の「HYGGE」
ヒュッゲは、デンマークの言葉で、暖かく、くつろいだ、友人や家族と過ごす時間を大切にし、環境や雰囲気を整えて生活を楽しむことに焦点を当てています。
ヒュッゲを構成する5つの要素
- 1. 柔らかい質感:リネンなど柔らかな素材のもの、特に大きなブランケットやクッションはくつろぎを促進する。マットな質感が静寂を演出する。
- 2. 暖かさ:暖炉があるなど暖かさのある場に人は集まる。暖かさは人にやすらぎと居心地の良さを与える。キャンドルや暖色の照明も効果がある。
- 3. ポジティブメッセージ:ヒュッゲの目的は、暖かく、あいまいな感情を生み出すこと。高揚感を高める言葉が見えることで、部屋の雰囲気をそっと明るくしてくれる。
- 4. 自然な色味:白のベースにグレイ、グリーン、ブラウン、ピンクの色合いがヒュッゲ感を高める。重厚感を演出するために真鍮などで金色の差し色を入れる。
- 5. 自然の素材:観葉植物や花を飾り、本物の木の素材の家具をインテリアに取り入れることでヒュッゲ感が高まる。
このような、日本の侘び寂びと北欧のヒュッゲを融合させ、天然素材を用いながらシンプルで温かいデザインを志向するのが、新しいデザイントレンドである「Japandi」です。
イサム・ノグチの人気が高い証明「akari」も「Japandi」プロダクトとして受け入れられています。
わたしたちの「chakoro」は、この「Japandi」の思想に共感して、開発されました。
「chakoro」がみなさんにやすらぎを与えられるプロダクトとなることを願っています。